本記事は、『暗号学園のいろは』の魅力を伝えるために書かれたものです。
起こったイベントや人間関係、細かな台詞を拾っていくことで、その面白さを解説する狙いがあります。
これを読んで少しでも『暗号学園のいろは』の面白さを分かってもらえたなら、本誌でアンケートを出したり、単行本を買っていただけたら嬉しいです。
- 第十七号「下手な戦争休むに似たり」
- 第十八号「兵は記号なり」
- 第十九号「疾解きすること風の如く徐かなること速しの如く侵掠すること飛の空爆停まらざること鬼蜻蜓の如し」
- 第二十号「戦陣の解には詐欺を厭わず」
- 第二十一号「一将暗号なりて万骨枯れる」
- 第二十二号「暗号は常に初陣である」
- 第二十三号「戦争多くして軍艦金山に登る」
- 第二十四号「三読同盟」
- 第二十五号「戦利の道も一歩から」
- イースターエッグ
- 3巻の出来事・バトル
https://ukaritchu.hatenablog.com/entry/2023/10/04/191330
第十七号「下手な戦争休むに似たり」
ことわざ「下手の考え休むに似たり」から。インターネットやPC、携帯電話、電子レンジ、缶詰など、戦争はテクノロジーを発展させる。
3P「死ななくて済んだ」
打ち切り回避とのダブルミーニング? 本誌掲載時はドベ5、ドベ3ときて前話でドベになり、17話掲載号(WJ2023年17号)ではドベ3。改編期直前なのでファンは気が気でなかった。
5P3コマ目
無言で知恵の輪を置く夕方。これも当然「暗号解読」に含まれる。
4コマ目「当分禁止だよ ボドゲ系は」
母倉の所属したAリーグでは、匿名希望があんなことをしたばかりなので。
6P3コマ目「町じゃなくてお菓子を焼けば」
爽やかさに反して物騒なことを言っているが、そもそも暗号学園が戦争を未然に防ぐためにあるものだから。真意は13P目にて。
7P1コマ目「パンがあってもお菓子は食べたいですの」
マリー・アントワネットが言ったとされる「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」から。
4コマ目「ミリ飯」
5コマ目「?」
13P目から、東洲斎はバウムクーヘンの逸話はを知っているので、ここでは要塞村の狙いが分かってないということ。
8P2コマ目「どうかボクに暗号を解かせて……!」
頭脳労働から解放された代わりの肉体労働に根を上げて。
「求.23」
クエスチョン(Q)ではなく求む。実際のQ.23は18話で。
3コマ目「うどんのミステリーサークル」
いろはの好きな食べ物は麺類。学食でもうどんを食べている(2巻12話)。
3コマ目「ニックネームも禁止かも」
暗号のようなものなので。とはいえこれは縁沙のギャグ……だとは思うが、(あだ名で呼び合うキャラ自体が少ないとはいえ)このシーン以外で17話ではあだ名は使われていない。
9P2コマ目「リベロの武田」
週刊少年ジャンプ連載作品。主人公の武田弾丸の好物がバウムクーヘン。
10P1コマ目
濃姫は乗馬が好き(2巻13号扉絵)。「動物全般」は鴨撃ちのこと?(文脈的には馬や家畜?)母倉と膾は濃姫派(2巻12話)。
2コマ目
符号(連想)は暗号ではない。ウミツバメも雁(がん)もどちらも鳥。
3コマ目
11P1コマ目
超スピードで疲れた縁沙の分(9P目)、いろはが運搬。
11P5コマ目「素敵」
12P2コマ目「素敵」
前者は「可愛い」、後者は「格好いい」。
16・17P目
仲良しの綿菓子・目々蓮の間に雁音が。綿菓子は縫ぐるぐる見にバウムを食べさせている。
羊狼川の一気食いを観戦する小芝井・沼田場。
いろはの同盟3人と夕方。
乳搾りから引き続き一緒にいる濃姫派と、濃姫に話しかける牡丹山。膾は少し離れて真蟲犇と。
18P2コマ目
匿名希望はバウムクーヘンの中でルールを無視、凍は設問自体を破棄。
19P3コマ目「筒抜ポーカー」
ツーカーの仲は、多くを話さなくても汲み取れる間柄のこと。「つうと言えばかあと答える」。
〜バウムクー編〜
バウムクーヘンからヘンを省略。面白い面白いじゃなく。
3コマ目
「竹」を使って「輪」にしたから、年輪ならぬ竹輪、、という解説も禁止。
「クラブハリエ」
バウムクーヘンが有名な菓子店。
第十八号「兵は記号なり」
孫子の「兵は詭道なり」から。記号が暗号化された筒抜ポーカーゆえに。
1P1コマ目「【軍事機密】」
2コマ目「【アクセス制限】」
3コマ目「【自主規制】」
2P1コマ目「【アカウント凍結】」
1話から使われている伏せ字演出だが、眼鏡兵器「個人情報縫合法」によるもの。1巻2話でも匿名希望の名前だけ括弧でくくられている。実際には匿名希望の名前を発音している?
1P2コマ目
チョコレートで目線を再現。2巻16話2P1コマ目でも同じことをしている。軍用チョコ(Dレーション)は嗜好品としての食べすぎを防ぐため、あえて不味く作られた。
4〜6コマ目「「うえ」「にお」「なじ」
「ウエッ(えずき)」「臭(う)」「詰(る)」ではなく、3人合わせて「上に同じ」。
1P目はおそらくいろは目線で、友人の縁沙、一度戦った綿菓子と真蟲犇、濃姫派の3人と、近しい者に聞き込み。
2P4コマ目「有名も希望もないだろう?」
夢と有名で掛けている。
3P目
「M」のチップはモルグ?
匿名希望の自己紹介Xワード。不明さがテーマか。手書きではなく、筆跡を隠すための犯行声明のようなコラージュ。
6P4コマ目「思ってたのとちょっと違う…」
2巻10話7P目でいろはに語ったのは、1人1票の投票。また、これだと東洲斎支援できない。
7P2コマ目
出席番号(五十音)順で投票が行われたよう。
9P1コマ目「ブロンズ」
オリンピックのメダルをもらえる最後の一人。
10P1コマ目「クリンナップ」
野球用語。4番は強打者が選ばれることが多い。下位2人にも優しい呼び方。
12・13P
ノドを避ける匿名希望。以降もメタ演出を多用する。
大胆な一枚絵を描ける見開きだが、真ん中に人物を配置すると顔が潰れてしまう。『めだかボックス』ではクライマックスで主人公・めだかの鼻と口が潰れてしまった。
17P1コマ目「蔑賭」
張る。賭けるから「賭」で、「蔑む」は意味なし? ちなみに「ベット」の語源は「better」と同じらしい。蔑視と正反対。
18P「交流」
同額で受ける。前の出番と「交流」するから?
18P「励呪」
上乗せ。奮い立たせて「励み」、負ければより多く失うから「呪い」?
19P5コマ目
インディアンポーカーのポーズ。
〜投票行動編〜
2016年からは選挙権年齢が引き下げられ、高校生でも生まれ月次第で「有権者」になれる。
第十九号「疾解きすること風の如く徐かなること速しの如く侵掠すること飛の空爆停まらざること鬼蜻蜓の如し」
武田信玄が引用した孫子の「風林火山」から。「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山(其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し)」。
疾解きはそのまま、林と速しで掛けて、どちらも解読の速度のこと。火を飛(戦闘機)に転じて空爆、「如く」と「空爆」で押韻。オニヤンマは肉食で滞空時間が長いから?
1P目
要塞村の自己紹介Xワード。モチーフは電気?
3P5コマ目「放奴」
東洲斎が言っているが、意味は「降り」。麻雀用語で「放銃」は捨て牌でアガられる=負けること。戦争からの連想では、「奴隷」の「ド」。
7P4コマ目「ズルして勝った奴!」
1巻1話目。2巻9話目などから、いろはが眼鏡兵器のことを「ズル」だと思っているのが分かる。
8P1コマ目「雛共」
文字どおり、ペンギンが雛を育てること。さすがに殻はついてないが。
12P4コマ目「先月までなら」
1話……入学日
2話……翌日
3・4話……同日
5〜7話……「開校から一か月」、兵長選抜は3週間かけて行われる
8〜11話……同日
12・13話……不明
14〜16話……二回戦(5〜7話の一週間後)
17話……レストレ日、5月
18〜21話……決勝戦(14〜16話の一週間後)
時間軸はこんな感じ。兵長選抜開始が5月1週目、その2週間後(ないしは3週間以内)に決勝が行われているので、「先月」は「4月」、つまり1〜4話(綿菓子戦まで)のことと思われる。
16P1・2コマ目
東洲斎の性格を知り、「きょらりん」と呼ぶ沼田場。その理由は4巻27話で。
17P2コマ目
1巻5話15P6コマ目の回想。
19P「【言論弾圧】」
「アホ」。ブタだけに。
第二十号「戦陣の解には詐欺を厭わず」
韓非氏の「戦陣の間には詐偽を厭わず」から。戦争には欺くことも必要であるという格言で、それに従うのは東洲斎と要塞村。そしていろはは……。
3P2コマ目
マダミスで小芝井が夕方に見えたのが、小芝井の特殊能力ではなく、いろはのトラウマだったことが明かされる(→44話)。
3コマ目
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)のこと。ベトナム戦争でここで語られる例が見られて認知された他、イラク戦争では戦地の兵士よりも無人機のパイロットの方がPTSDを発症する確率が高いことが分かった。
5コマ目
2巻11話。
4・5P
扉絵は牡丹山、羊狼川、母倉、膾の自己紹介Xワード。
羊狼川は食べ物縛り。
母倉は濃姫の似顔絵を描いている。地味に1P目からここに繋がっている(回収は21話で)。また、三人は濃姫派。
膾は医療関係。頬を赤らめているのは、1年D組担任・国語教師の払沢文鋏(初登場は1話9P1コマ目、名前が明かされるのは32話)。「六十の手習い」、「媼」から、百合の波動を感じる……。
8P2・3コマ目「ものの哀れ」
可哀想→哀れの連想。正しくは「感動する」の意味。
「いとをかし」
古文繋がりだが、意味は「可哀想」ならぬ「可愛い」。「可笑しい」からの連想か。
9P2コマ目「食穂」
羊狼川の下の名前。仲間であるが故に、特に。
10P3コマ目「目線」
アイコンタクトと目隠しをかけている。それを指摘する濃姫は盲目。
15P5コマ目「原点の5枚」
減点で5枚。
16P4・5コマ目「失礼」「——しちゃうね」
謝罪ではなく。謝れない女、夕方。
17P2コマ目
嗜めるほどの拷問を額面だけでも「引き分け」だと認め、友人であることも認める、叱咤激励。
18P3コマ目
当初から返却しようとしていた眼鏡兵器を、ようやく手放す。
19P
冷めた目なので「冷視」。レアではない。
第二十一号「一将暗号なりて万骨枯れる」
「己亥の歳」の「一将功成りて万骨枯れる」から。
1P3コマ目「合併号」
21話はWJ2023年21・21号掲載で、先週ではなく今週が合併号。読み飛ばしてません。本誌掲載時には「この号が合併号です!!」のアオリがあった。
2・3P
扉絵。17話16・17P目の続き。沼田場が羊狼川にくっつき、膾は牡丹山と髪型をお揃いにしてもらっている。
5P Q.24〜Q.76
Q.23では難易度が☆5だったが、4枚ずつの組み合わせにすると難易度は☆2まで下がる。最後の「解答編」みたいなもので、このページで暗号が解ければ及第点、そしてこのカードのセットが何を指すかが分かれば満点。
6P
ノドを跨いだり合併号に言及するなどメタ的に干渉する匿名希望なので、文字どおりカードを裏返す。
9P3コマ目
いろはが夕方の筆跡を見たのは、2巻12話と自己紹介Xワードで。
10〜12P
筒抜ポーカーのカードは番号ごとにA組全員が書いていた。いろは坂いろは、東洲斎享楽、匿名希望、要塞村鹵獲の4人を除いて出席番号順。AからKまで13枚+4人なので、余った17番の夕方はジョーカー、19番の羊狼川はディーラーを務めた。
(いろは坂)
A…海燕
言葉遊びがしやすいのでストレート。Qと英語で被ってるけど縁取り文字なので区別できる。
2…朧
食べ物+絵。影のおかげで共通点は分かりやすいが、素直に「2」なのが2枚だけ。
3…徐
三角形の数や棒の数などで深読みできるが、並べてみると分かりやすいし、共通点も素直。
4…絣
Aのような言葉遊びとそうでないものが半々。漢字はJ、アルファベットはQ、記号は7と被ってしまっている。
5…雁音
「SS」が2に見えるが、3同様、数字が共通することは分かりやすい。
6…小芝井
ペンの材質というテーマからして解かせる気がなく、法則性もばらばら。
(東洲斎)
(匿名希望)
7…膾
こちらも解かせる気なし。一つだけスートがそのままなのも酷いし、スペード(クラブ)はそれ以外に読みようがない上にクラブの4と被っている。
8…沼田場
武器モチーフ。基本は数字だがクラブだけ言葉遊び。スペードは2か11(J)、ハートは3とも読めるし、イラスト繋がりで10とも混同しがち。
9…濃姫
9とQの音が同じなので、Qが12をモチーフにしていることが分からないと解けない。
10…母倉
前話扉絵で判明していたが、1巻5話「席替えテトロミノ」の「神絵師」の正体は母倉。「テン」と「とう」が混在するものの、参加者4人で分かりやすい。
J…牡丹山
モチーフそのままだったり「ら要る」みたいな言葉遊びだったり。名詞、動詞、食べ物、個人名で共通点がない。
Q…真蟲犇
知識問題と言葉遊び。
K…目々蓮
全てにKが入っているが、向きも場所もばらばら。
ジョーカー…夕方
(要塞村)
ディーラー…羊狼川
……と、個別に見ていくと解きようのない(作中でも触れられたとおり無数の選択肢がある)暗号だけど、実際にはほとんどの数字には共通点があるので、そこさえ読み解いてしまえば4枚ずつでセットにできた。
一回戦「カステット・カルテット」がクリアタイムを競うものでも脱落者が出るものでもなかったように、筒抜ポーカーの目的も(勝利が前提だが)「クラスメイトのことを知る」ことが主眼にあった。
その上で、インディアンポーカー方式のポーカーに勝つ勝負強さが求められた。
14P3コマ目「一度だけ」
20話11P5コマ目。ルールの不備のために一度だけ、なら不公平だが、ひとり一度なら「公正」。眼鏡兵器を使うのは(いろはからすれば)反則だが、カードチェンジのルールは東洲斎・要塞村から提案されたものなので、反則には当たらない。
17P1コマ目「4番目だったと思ってさ」
2巻11話6〜9P目「自身をラブリン・オブ・クラスに置くと?(自分をクラスで何番目に可愛いと思っていますか?)」「みっつめ(3番目です)」
「4番目だと」ではなく「だったと」なので、匿名希望ではなくいろは自身を「4番目」だと言っている。
3コマ目「勝負」
手札の公開。勝=ショー、ダウン=負か。
18P1コマ目「巴旦杏」
はたんきょう、アーモンド。ではなく、バタンキュー。
3コマ目「俺とは信条が反する要塞村鹵獲」
凍と要塞村の関係は3巻おまけページの四コマ漫画で。
凍の信条は、「暴力をふるわなくてもヒーローになれるから」(1巻1話)、「金は欲しいね すげー欲しい」(1巻2話)、戦争を販売する戦争屋(2巻10話)。
要塞村の入学理由は「兄の無念をはらしたくてね 弟のために」(1巻2話)。要塞村からはともかく、少なくとも凍は要塞村を敵対視している。
19P2コマ目「大きな声で言いたいぜ。」
大きな声で言えない理由は3巻25話8P目で。
第二十二号「暗号は常に初陣である」
山県昌景の「戦は常に初陣である」から。タイトル回収で初陣。オリジンを語ることも。
1P3コマ目「綺麗っ綺麗」
キレッキレで綺麗。
2P目
一人だけフキダシを持つ匿名希望。
東洲斎は腕を組んだまま匿名希望の肩を持ち、匿名希望は腕を回し、要塞村は東洲斎の肩に肘を置いている。
3P4コマ目
慄くいろは。地べたにケツを下ろしたから? 庶民の隣に座ったから?
5P3コマ目「風刺漫画」
いろはの父親の職業は風刺漫画家(2巻11話)。
6P5コマ目「女の子だから」
「女の子」だと思われたのは、見た目か、それとも……。いろはは女子だと思われており(1巻2話24P2コマ目)、声変わりはまだ(2巻11話6〜9P目)。
7P3コマ目
1巻7話3P13コマ目の回想。
8P5コマ目
出席番号順。筒抜ポーカーのときなので。
11P5コマ目
ムカチンから無価値。
12P2コマ目
「以呂波」。平仮名の「い」「ろ「は」の元となった漢字。
16P目
シーズン1堂々完結、らしい。打ち切りじゃなくてよかった……。
18・19P目
『めだかボックス』ではこんな感じで出てきた新キャラ6人が翌週に瞬殺される事件があった。死ななくてよかった……。
22話は掲載号(WJ2023年23号)ではドベで、巻末コメントも「お陰様でここまでお話をお届けできました!お楽しみ頂けましたなら幸いです!<維新>」というもので、さらに内容もこれで、打ち切り詐欺だった。掲載順を利用したやり方に読者は肝を冷やした。
〜いろは丸事件編〜
「これであなたもリボルバー」
日本ではペリー来航時にリボルバーが伝わり、戊辰戦争でも多く輸入された。坂本龍馬はリボルバーを常に携帯しており、遺品にもあったらしい。ちなみに龍馬は騙して出させた賠償金を手にする前に暗殺された。
第二十三号「戦争多くして軍艦金山に登る」
ことわざ「船頭多くして船山に上る」から。立ち行きがいかなくなるという例えだが、戦争が増えれば儲かるという野蛮な警句に。学級兵長が決まったので、「船頭多く」はならない。
3P1コマ目「アタシみたいにパッと謝って許してもらえばいいのに」
2巻12話5P1コマ目のこと。夕方が謝った事実はない。謝った(ない)時点で「許された」もセットになってるし、綿菓子曰く謝罪時もその感情はゼロ。
4コマ目「暗号バトルかダンスバトルか!」
1巻4話で綿菓子がいろはに持ちかけたバトル。ポーズもそのときのものを踏襲。
8P1コマ目「ARからVR」
AR(拡張現実)は携帯端末などのカメラで現実にデータを投影するもので、VR(仮想現実)はHMDなどで仮想空間に没入するもの。眼鏡兵器で都道府県を羅列したり色分けするのは前者。
10P目「不私不私」
二字熟語を二つ並べるのは縊梨の口癖。「不」は漢文で「〜ず(否定)」と読み下すので、「私不」で「しず」?
12P3コマ目
今後男子が出てきたら確定で判別可能に。
4コマ目「男か女かはどっちでもいい」
1巻の『RRR』、『THE FIRST SLAM DUNK』に引き続き最新映画ネタ。『さかなのこ』本編では、男性であるさかなクンを女性であるのん(能年玲奈)が演じることを説明した言葉。
18P5コマ目「本来の権限者」
パスワードの権限者は「東洲斎派」なので、眼鏡兵器の所有者でも学級兵長でもない。
〜24時間時計編〜
ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の主人公。物語がリアルタイムで進行し、各シーズン全24話で24時間を切り取る。そのため随所にデジタル時計で現在時間を表記する演出がある。
第二十四号「三読同盟」
三国同盟から。
初の自力Cカラー。
5P1コマ目「しゅーたん」
2巻19話16P2コマ目で沼田場から「きょらりん」呼びをしていたが、どうやらお互いにあだ名で呼び合う仲らしい。
6P3コマ目「いろはしか勝たん」
「勝たん」は「好き」の意であって、「いろはが勝つ」と思っていたわけではない。
11P1コマ目
読者には周知の事実だったが、いろははここが初耳。
3コマ目
A組に配られた眼鏡兵器。左から匿名希望、真蟲犇、朧、濃姫(おそらく。義眼型)、目々蓮、小芝井、雁音、いろはのもの。
1巻7話3P目にはそれに加えて母倉も「同じような兵器を使っているクラスメイト」として挙げられている。名称は3巻おまけページの四コマ漫画で判明。
兵棋演習「暗号学園殺人事件」では、いろはが所属するDリーグは全員が眼鏡兵器持ちで、逆にBリーグには眼鏡兵器使いが一人も着なかった。
雁音の眼鏡兵器は眼鏡型で、兵棋演習のときに使っていたコンタクトは本物のコンタクトレンズのよう。
13P1コマ目「パスワードを解析してもらった」
踏襲図のパスワードを盗み出すことがBからF組の兵長選抜だった。A組のそれとは全く異なる方法で選ばれたらしい。
17P3コマ目「危うく朝からプールにボク達だけ集合しちゃうところじゃん!」
赤っ恥をかいても講和会議自体には出席できる。日付を逆にすれば不正解だった場合そもそもA組は参加できなくなるので、兵長講和会議の不参加によりイニシアチブを取るのが目的ではない。
19P5コマ目「あの社風」
1巻1話、2巻13話、3巻17話、3巻22話でやっていたあのポーズは社風らしい。
第二十五号「戦利の道も一歩から」
「老子」の「千里の行も足下より始まる」から転じたことわざ「千里の道も一歩から」から。「千里」と「戦利」を掛けている。
5P3コマ目「媒酌人」
結婚式で新郎新婦を補佐する役割。酒を飲むわけではない。
6P1コマ目「育雛醇乎」
初登場は1巻1話9P3コマ目。
2コマ目「メチルアルコール」
戦中日本では、安価であることから粗悪な密造酒に使われて、中毒を起こした。失明する者が続出したことから、もじって「目散るアルコール」と呼ばれた。ソ連時代には禁酒キャンペーンのためにアルコールの値段を釣り上げた結果、工業用アルコールや靴クリーム、ブレーキオイルなどを飲む者が増加し、同じく失明や疾患を引き起こした。
安価な代替品としてメチルアルコールを飲んでしまう、というジョーク(?)を踏まえたジョークグッズ。
9P3コマ目「暗号皇帝に内定するようなもの」
学年大将のうち最も学年の高い者(もしくは暗号バトルで勝った者)が学園元帥だが、暗号皇帝はただそれだけでは決まらないらしい。
10P1コマ目「できるだけ手短に終わらせて」
4巻31話で、手短どころか一度しか戦わないことが判明する。
3コマ目「暴力行為の禁止」
ずっとやってきたことではあるが、改めてバトル展開を封じている。
12P1コマ目「無差別解読クラス」
A組のクラス名が明かされる。
15P2コマ目
正解の数が8分の6から3分の1に。ただしいろはは第1話で勘で勝負を捨てることを否定している。
3コマ目「ケツまずく」
臀部にまつわる夥しいまでのスラング採集。
5コマ目「解凍編」
朧の眼鏡兵器(兵棋演習のカードによれば「色眼鏡」?)の能力で色分けがなされる。
17P1コマ目「私の時と違って」
第1話の時点では眼鏡兵器の存在を本当に知らなかったらしい。
19P4コマ目「私達4人」
「4人」の内訳は4巻27話で。
〜迷路編〜
「アリアドネの糸」はミノタウロスの迷宮を脱出するために使われた糸玉のこと。
芥川龍之介は「蜘蛛の糸」という小説を書いている。地獄に蜘蛛の糸を垂らして一人の罪人を極楽に救い出そうとする物語。
イースターエッグ
「ボナペティ」はフランス語で「召し上がれ」。上流階級は使わないとか。
3巻の出来事・バトル
17話……レストレ日
22話……兵長選抜エピローグ
23話……幕間(E組)
24話……幕間(峠洲坂同盟)
25話……学級兵長講和会議
1巻後半から始まった学級兵長選抜試験がついに完結。リーダーのしての素質を認めさせ、クラスメイトからの信頼を得た。
「学級兵長になる」という小目標をクリアした途端に、次の小目標「学年大将になる」に向けたストーリーが始まる。
キャラとして「失言半減質疑応答」の尋問で聞き出されたはいろはの過去が明かされ、縊梨と東洲斎らの関係性が示唆される。
今後の目標を整理すると、「学年大将(学園元帥)になる」、「暗号皇帝になる」、「デジタル暗号学園に没入する」、「戦場の踊り子を救出する」となる。