2024年12月 映画ひとこと感想

観た映画
☆=魂の映画 ◎=必見 ○=面白い ●=普通 △=つまらない ×=ゴミ
『正体』☆
◯ 逃亡犯が点々とする四つの潜伏先を描く。演出がよく、多少のガバが気にならないほど気持ちいい。ストーリーは面白いんだけど、エピローグは2024年10月の実在の事件を考えるとお花畑すぎて、人を信じるファンタジーにもなっていない(作品自体の瑕疵ではなく、映画公開のタイミングの話だが)。
『ドラえもん のび太の恐竜』
◯ のび太を物語の中心ではなく、ペットとの愛というテーマ上に置く。中編の延長線上のよう。
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』
● のび太を主人公として活躍させる。四季を描くアイデアが面白いが、ストーリーの繋がりがないのが残念。
『ドラえもん のび太の大魔境』
◯ 小目的を何度も更新して飽きさせず、冒険感が楽しい。実在の動物を使った学習的なパートも嬉しい。
『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』
◎ 全体的に暗くシリアス。ゲストキャラのバギーがいい。科学的な挿話が多く、子供を背伸びさせる作風。本作から作画がリッチになり、レイアウトも現代で通用するものになる。
『ドラえもん のび太の魔界大冒険』
× シリーズ定番の非日常パートの面白さが、設定で殺されてしまっている。ストーリーに締まりがないし、モチーフが何でもありなので面白くない。
『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』
◯ スネ夫が裏主人公となり、「いつもは駄目だが覚悟を決める」のび太とは異なり、独自の魅力を出す。のび太らがいなくても解決したというオチだが、それ自体が社会を描いており面白い。
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』
◯ ゲストキャラのリルルは『海底鬼岩城』のバギーの語り直しで、より一般向けに分かりやすくしたもの。なので感動的。日常が脅かされる敵の絶望感が気持ちいい。
『ドラえもん のび太と竜の騎士』
× ほとんどが移動シーンで退屈で、ホウレンソウのないままざっくりと話が進んでいく。敵がいないのに無能で、あまりに面白くない。
『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』
× 唯一のアニオリ。現実世界でゲームをやるというだけでつまらない。全体的に何がどうなって次のシーンに進んだのか分からないままぬるぬると進行していく。解決も最悪。
『ドラえもん のび太の日本誕生』
● 過度に便利な道具を使わず原始時代のロールプレイをするのは楽しい。敵の正体は面白いが活かされないし、解決が『恐竜』のセルフオマージュなのは分かるが必然性がなかったり、全体的に惜しい。本作からスポットでフルアニメ化され、作画が一段とリッチになる。
『ドラえもん のび太とアニマル惑星』
● いつも以上に不可解な導入に心躍るが、謎解きはがっかり。日常パートの思想が強すぎる。
『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』
◯ 統一されたテーマで見やすい。ゲストキャラの再起が冒頭と円環になっており映画的で、子供の夢を別角度から描くのが面白い。
『ドラえもん のび太と雲の王国』
△ 思想が強いだけならともかく、中身もエンタメ性もない。敵は強すぎる上に頭が悪く、救いようがない。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』
◎ ホラー調で始まりつつヒロイック。チーム分けからの合流もたまらない。
『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』
△ 設定が破綻し、危機感もない。ゲストキャラ不在でいつものメンバーだけなので特別感もない。
『ドラえもん のび太の創世日記』
● 日本史や人類史の早回しなので、面白くはあるが地味で、ドラえもんでやる意味もない。オチも綺麗すぎてスペクタクルに欠ける。
『ドラえもん のび太と銀河超特急』
◎ 視覚的に分かりやすく“お楽しみ”に溢れている。各アトラクション、敵、ゲストキャラと全てが完璧に調和している。ラストシーンはFが原作を務めた最終作として、「映画ドラえもんの完結」として美しすぎる。
『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』
☆ Fが唯一ラストまで構想した作品のため、よくも悪くも“読み解き”ができてしまう。未来の子供たちをアシスタントやスタッフに重ねたメッセージ性は、私の好みのもの。映画としては種まく者が必要なかったり、逆にパズル的に必要なピースだけで構成されているが、納得できてしまう。
A+:銀河超特急、海底鬼岩城、ブリキの迷宮
A:大魔境、恐竜、宇宙小戦争、鉄人兵団
A-:ドラビアンナイト、ねじ巻き都市
B:日本誕生、アニマル惑星、宇宙開拓史
B-:創世日記
C+:夢幻三剣士、雲の王国
C:竜の騎士、魔界大冒険
C-:パラレル西遊記
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』☆
◎ シリアスな原作をいい感じに子供向けに調整。アクションは文句なしに盛りだくさん。
『陪審員2番』☆
◎ 自身が陪審員を務めた裁判で、真犯人が自分であることに気付いてしまうスリラー。真偽不明のまま追い詰められる不快さが持続する。劇場公開されず配信スルーなのが非常に残念。
新作3本(うち1本ホームメディア)☆、旧作18本でした。
1月のリバイバル上映の予習でドラ映画を観まくることになりました。『魔界大冒険』と『雲の王国』が面白くなくて驚けてよかったです(『雲の王国』は面白かった記憶もあるのに)。
観たかった映画
渋谷パイロットフィルムフェスティバル
『ニッポンの、みせものやさん』
『インターステラ5555』
『お引越し 4Kリマスター版』『夏の庭 The Friends 4Kリマスター版』
『ペパーミントソーダ 4K修復版』
見たアニメ
『忍たま乱太郎』
第17期第42話
各委員会の予算委員長・潮江への予算交渉が描かれる。
第50話
三治郎が体育委員長・七松に相談しようとするが、七松は走り出してしまう。
第43話
は組のテストの成績が悪いせいで安藤先生に嫌味を言われる土井先生のために、は組が勉強を頑張る。
第5話
洗濯が苦手な山田先生と、小松田が苦手な利吉さんが描かれる。
第52話
フリーの忍者としてどんな仕事もこなす利吉さんと、戦に生活を荒らされる農民が描かれる。
第60話
山田先生が学園と裏山を往復するだけなのに、前半と後半で“不安”を使ってドラマとして成立させるのが面白い。
『ドクタケ忍者隊最強の軍師』の予習で土井先生、山田先生、六年生周りの回を見ていました。
読んだ本
阪口和久『復刻版 小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』
平易な文体でありながら、直接的な「死ぬ」「殺す」といった描写が出てくる。文体とは裏腹に、戦闘描写は忍者としての攻防が描かれ、読んでいて楽しい。
忍術学園から消えた土井先生を中心に、これでもかと“萌え”を配置する。土井先生の死から始まりながら時間を遡って日常を描き、捜索に向かう六年生は土井先生との衝突を予期させるし、陰でそれを知ってしまうきり丸は最悪を想像する。
天鬼は出番こそ少ないが、武芸の強さと兵法の強さが描かれ、直接出てこずとも存在感がある。何なら後日談でもその影響力が描かれる。
映画版以上にダークで、一つの作品としてはこちらの方が好み。
労働で脳が本を読めないくらいに壊れてからもう何年も経っているのですが、約二年ぶりに本を読めてよかったです。
日記
買い物失敗
Amazonのブラックフライデーセールでdポイント連携をしてポイント還元をし、Amazonロッカー使用で300円オフにして……とやっていたら、荷物を受け取れずキャンセルになってしまいました。
到着を確認してロッカー(指定したコンビニ)に行ったのに、迷惑メールに振り分けられやすいことを知らず通常のメールボックスのみを確認し、まだ届かないのか……と思いながら帰りました。キャンセルが確定した日(だと知らずに)に初めてそのことと、受け取り用のメッセージがAmazonから確認できることを知りました。配送状況には「ロッカーに到着した」とは書いておらず、これを予習なしの初見で成功させるのって無理なんじゃないですか。
スカベンジャー
人生で一度しかもんじゃ焼きを食べたことがなく、そこから十年以上食べようとも思わないままいたのですが、ふと食べてみたら、お菓子みたいで美味しかったです。